ウーパールーパーの感想文

エンターテイメントを考えてみる

スポンサーリンク


現代の若者とは 「何者/朝井リョウ」から考える

何者では、20代の就活生のSNSでのやりとりが物語において重要なファクターになっている。

純粋な友情なんてものは信じられない若者の感情が、リアルに描かれている。

SNS上での文字での空虚なやりとりに、心をえぐられる。

何者に描かれている若者をもっと具体的にしていきたい。

 

 

昨今、世間で問題視されているスマホ依存症。

スマホの使用率については10代の利用率が68.6%、20代は94.1%、30代は82.2%と、若年層では圧倒的な数字を保っている一方で、40代が72.9%、50代は48.6%、60代は18.3%となっている。

驚くべきことに2歳時でも、2割の割合でスマホに毎日触っているそうだ。

これからも、スマホの使用率は増えていくだろう。

 

 

スマホ依存症の弊害とは何があるのか。

 

・仕事中でも、勉強中でも家事の合間で、サイトやSNSの更新が気になって仕方がない。

・ネット上での人間関係が盛んになるにつれて、実生活での交流が減る。

 

正直、こじつけのような気がする。

情報社会において、素早い情報収集能力が発達しているとも読み取れる。

度を超えている場合以外はそう悪いことだとは思えない。

そして、ネット上での人間関係が盛んになる。

ここも多様な価値観に触れることができているので、悪いことではない。

むしろ選択の幅も広がってプラスの面がある。

実生活での交流が減る。

これは本当なんであろうか。

 

ここでSNSに焦点を当てていく。

 

SNSとしての代表格Twitter。

Twitterの利用率は全体でみると21.9%。

その中で10代の利用率は49.3%、20代の利用率は53.8%と高い割合である。

SNSでの弊害は他者と自分を比較してしまい、自分に自信が持てなくなってしまうことだ。

現代の若者には、この自己肯定感が足りていないのだと思う。

10代の頃から、他者の成功をネット上で見てきていて自分に自信の持てている人間は少なく思える。

そして、他者の成功とともに、他者の苦労や転落も高い情報収集能力によってわかってしまう。

こうした背景があれば、さとり世代と言われることも納得がいく。

物語の中でも、他者の内定先の悪い部分を調べたりして、自分を保とうとする場面がある。

 

この自己肯定感が足りていればどうなのか。

 

・他人の意見を尊重できる

・感情のコントロールが上手くいく

・自分の良いところを、尊重できる

 

確かに、いじめ問題等、他者を陥れようという人間は増えてきているのかもしれない。

他者の尊重。

ここは確かに欠けている部分なのであろう。

 

しかしながら、他者の尊重が足りないと考えられるも、SNSという他者とのつながりを求めているのが若者だ。

こういった矛盾の背景にあるものは何なのか。

 

おそらく情報社会の発展による価値観の多様化であると思う。

価値感の多様化によって理想像と比較対象が増加してきている。

なりたい自分、やりたいことがある一方で、自己肯定感が足りていないため、他者からの承認欲求を求めてしまう。

他人から認められないと、なかなか動けない。

価値観から外れている人間であろうが自分を認めてもらいたい。

だから、SNSでつながっていたい。

このようなジレンマを抱えている世代なのであろう。

 

まとめるとみると

 

・自分に自信がない

・多様な価値観、情報を持つゆえに、他者の尊重することが難しい

 

 

本が明るい内容でなかったので、こんな考察になってしまう。

自分も現在20代でスマホ依存症であり、SNS依存症である。

冷静に自分を見ると、おそらくそうなのであろうかなと、少し嫌になってしまう。

ただ上の世代と自分を比べると、多くの生き方を選択できて、幸せだなとも思える。

SNSにも、上の世代からも潰されず、自分を肯定できる生き方をしっかり考えていきたいと思う。

 

 

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 

何者

何者

 

 

この本の感想

 

axolotl1990.hatenablog.com

 

より深く

 

axolotl1990.hatenablog.com

スポンサーリンク